一般の人が使わなくなったものを持ち寄って売買するフリーマーケットには、商品として自転車が並ぶこともあります。中古ではあるものの新品と比べて安く購入できることは大きなメリットです。しかし、購入する前にチェックしておかなければならない注意点があるのです。
その注意点とは、防犯登録です。これは、盗難などが発生した際に車体番号と登録番号を照合することができるように都道府県ごとに指定された団体に登録する制度で、全ての自転車に対し防犯登録を行うことが義務づけられています。
従って、フリーマーケットで販売されている自転車も防犯登録が行われているのですが、他人から譲渡された場合は新たに登録しなおす必要があります。その際に、正規の手続きを踏んで譲り受けたものであるということを証明する書類が無ければ登録することができないのです。
フリーマーケットで自転車を購入するときは、防犯登録の抹消届けや購入証明書が用意されているかを確認することを忘れないようにしましょう。
自転車は非常に盗難されやすい乗り物なので、新品を購入するのではなく中古を購入して、もし盗難されても被害金額を低くするという考え方があります。
3万円出して買った新品の自転車が盗まれてしまうのはショックだけど、5000円の中古が盗まれたのであれば、それほどダメージは受けなくて済むということです。
では、中古を購入する場合にはどういった点に注意すればいいのでしょうか。一番重要なのは、盗難車をつかまされないようにするということです。盗まれた高級自転車はリサイクルショップに転売されることが多いため、リサイクルショップで買ったら盗難車だったというケースは少なくありません。
では、もし買ったものが盗難されたものだとわかった場合はどうなるのでしょうか。実は、基本的に元の持ち主に返す義務はありません。というのは、盗難車だと知らずに買った場合は、善意の第三者ということになるからです。
ただ、元の持ち主がお金を出すので買値で引き取らせてほしいと言ってくる場合があり、その場合は交渉次第ということになります。
2017/8/31 更新